新書ではないのだが,「アップルとグーグル」という本を読んだ.アップルは車をgoogleは広告つき道路を作っている,という考えをずっと書いた本.Webkitが重要だー,とかandroidもWebkitだしappleとgoogleはつかづはなれず手を組んでいるぜー,というあたり最近の事象を適宜いれた本になっている.
まあいい本なんではないか..とも思うのだが,この業界にいる身としては当然ながら新しい情報はないわけで,他人に説明するならこういうやり方があるなあ,参考にしよう,という本でしかない.そして一方でこの業界に興味のないAppleとGoogleを知らない人には何言ってんだかわからないだろう.
そういうわけでAppleとGoogleが何だかすごいのは知っているけど何がすごくて何が起きてるのか知らないけどちょっと知ってみたいな,という人にはすすめられる本.
小川浩と林信行というなかなかいいコンビの本ではあるのだが,読んでいるうちにこれは新書みたいな本だよなあ,という気がしてきた.あるいはNHK特集的な本と言ってもいいかもしれない.
NHK特集の類いって結局のところ
- 新たな情報を得て衝撃を受ける,なんてことはほとんどなくて,
- ちょっと知っている人にとって,何も知らない人でもこの程度は知っていて欲しい,
- そしてこの番組なら理解できるよね,
- そして結果としてはちょっと知っている人が満足する「俺の思っていることを伝えてくれた」
というものが多い印象がある.
しかし考えてみるとそんなのどんな作品であっても,どんなサービスであってもあたりまえか.まったく興味のない人を誘導する,最初に使ってもらう,というのがいかにむずかしいか..などと考える日となった.
この本,惜しむべくはYahoo+MSの話も出てくるものの本の出版のタイミングで交渉決裂になったところまではフォローされていないあたり.あとこのオビはいいコピーだとは思うけど,期待を引きすぎだと思います.
